企業内人材育成推進助成金:デザイン会社
デザイン会社を経営しています。申請した助成金は、厚生労働省の企業内人材育成推進助成金(個別企業助成コース)の教育訓練・職業能力評価制度とキャリア・コンサルティング制度と技能検定合格報奨金制度の3つです。
この助成金を知ったのは、当店に営業に来たコンサルタントの方から聞いたのがきっかけでした。そのコンサルティング会社が助成金の申請や教育訓練に必要な教材などを用意するのでやってみないかということでした。スタッフの育成にはとても良い条件だったので、すぐにでも取り組みたい気持ちでしたが、事務代行費や教材費が思っていた以上に高額であったので、ちょっと疑問に思いました。雇用保険の関係の助成金は年度末が区切りになっていて、それ以外の時はいつでも申請できるということだったので、慌てずゆっくり相場や取り組み方法などを調べてみることにしました。
そこでネットでいろいろ調べているうちにヨクナル!!をみつけました。何人かの先生が紹介されていたので、この助成金に詳しそうな先生3~4人にいろいろ質問をして、当社が思う取り組みに一番合った考えの先生にお願いしました。
教育訓練・職業能力評価制度はどちらか一つの制度導入だったので、職業能力評価制度の方にしました。キャリア・コンサルティング制度は特に考えていなかったのですが、社労士の先生から勧められて取り組むことにしました。また、技能検定合格報奨金制度は、Webのデザインをしている社員がいたので、スキルアップを目的にウェブデザインの技能検定合格に対して合格したら報奨金を出すことにして、モチベーションを高めることにしました。この取り組みには社員もとても乗り気になって、がんばって勉強してくれました。ウェブ技能検定は1級から3級まであるのですが、どの級も対象になるのが良かったです。検定を受けた3名が3名ともいずれかの級に合格してくれました。
すべての取り組みが終了していただいた助成金の額の合計は215万円でした。そこから、社労士の先生への報酬、キャリア・コンサルティングの先生への報酬や合格報奨金を支払っても半分以上残ったので、その分で新しい機器の導入を検討しています。
社員の評価をきちんと行う制度をつくることができ、やる気も高まり、スキルも向上したことだけでも助成金を申請した甲斐がありましたが、さらに新しい機器など導入する余力ができて良いことずくめです。職業能力評価の評価項目の作成などは確かに面倒なこともありましたが、社労士の先生がアドバイスをくださったり、ほとんどの書類を処理してくださったり、日程を管理してくれていたので、ちゃんと進めていくことができました。
今回の申請で一番良かったことは、自分としては、合格報奨金制度で社員が一生懸命勉強してくれたことだと思っています。そのやる気は、他の社員にも影響して、社内全体に活気がでたような気がします。
次は、パートの人の人材育成や正社員にするキャリアアップ助成金に取り組もうと考えています。そのときも、また同じ社労士の先生に依頼しようと思っています。
これからも助成金を上手に活用して、社内の環境を良くし、従業員の定着率を高めて会社を盛り上げていきたいと思います。
今後、うちの会社が良くなるかについては、もちろん良くなると思います。今回のことで、私がちゃんと社員のことをいろいろ考えることができるようになりました。社員も自分たちのことをいろいろ考えてくれていると言ってくれました。この気持ちが、これからの会社の原動力になると思っています。今回は、本当に良い機会をいただき感謝しています。ありがとうございました。