小規模事業者持続化補助金:美容室
私は従業員が2人の小さな美容院を経営しています。
開業して3年経ったので、シャンプー台などを増やすなどの設備投資をしたいなと思っていました。でも、売上や利益もまだ大きくないので、なかなか思い切ることができずにきました。
そんなとき、同業者から小規模事業者持続化補助金のことを聞きました。自分のところのような小さな店舗にとっては、補助上限50万円という金額はとてもありがたいものです。ぜひ、私も申請したいと思い、商工会議所に問合せました。
ところが、商工会議所からもらった書類は、難しい言葉で書かれていたので、読んではみたものの、正直、自分がちゃんと理解できているかどうか自信がありませんでした。それでも、とにかくやってみようと思い、自分なりに書類を書いて商工会議所に持って行きました。
そして、恐る恐る担当者の方に提出したのですが、私の書類を見て担当者が一言。「○○さん、本当に申請する気あるんですか?」
ショックでした。自分では、それなりに一生懸命書いたつもりだったのに…。
その言葉を聞いて、(やっぱり、自分なんかが申請できるものじゃなかったのかな?)とひどく落ち込みました。
店に帰ってから、顧問の税理士さんに助けてもらおうと思って連絡したのですが、税理士さんも申請した経験がないとのことで、わからないから断られてしまいました。
申請の〆切りまで3週間ほどしかない時期で、申請を諦めようか、どうしようかと途方にくれながらネットを検索していたところヨクナル!!のサイトを見つけました!
そこで、調べてみると、店舗の地区で、小規模事業者持続化補助金の申請をサポートしてくれる中小企業診断士の先生がいるのをみつけました。急いで連絡をしてみると、快く引き受けてもらえました。先生は、一緒になって真剣に考えてくれて、私の店舗のことや、将来どうしていきたいか?今回の申請の目的は何か?お客様に提供したいものは何かを丁寧に聞き出してくれました。先生に質問されると、自分の頭の中でぼんやりしていたことが、どんどん明確になっていき、自分自身でもやりたいことをよりハッキリさせることができました。
そして、先生に助けてもらいながら書いた書類を再び商工会議所に持っていったところ、担当者の方から、今度はうって変わって「とても、よく書けています。○○さんの努力に感動しています。」と言われました(笑)そして、タイトルの付け方のアドバイスをくださり、「申請が採択されると良いですね。」とまで言ってくれました。採択・不採択は東京の全国商工会議所の本部で行うので支部は関われないのですが、そう言ってくださる気持ちだけでも嬉しかったです。
全部の必要書類を揃えて、封筒に入れて送ったときにはポストに採択されるよう拝んでおきました。そして、決定までの一ヶ月ちょっとは、やるだけのことをやったからか、補助金のことは考えず、いつもの日常業務に没頭していました。すっかり忘れかけていた頃、採択決定の書類が送られてきました。後で知ったのですが、採択の決定はネットでも見られるそうです。私は、そのことを知らなかったので書類で採択決定を知りました。その時は、とても嬉しかったです。何か合格通知をもらったような気分でした!
採択後は、すぐに補助事業であるバリヤフリーの店舗改装に着手し、きちんと事業を行い、無事に補助金をいただきました。
この小規模事業者持続化補助金の申請へのチャレンジは、お店の事業計画や将来のことをしっかり考える機会になりました。将来のビジョンも明確になったので、お店はこれからますますヨクナル!!と思っています。ありがとうございました。