海外進出の助成金・補助金について
グローバル化で海外進出が活発化
ITや交通手段の発達によって、情報や人、物の国際的な移動が簡単にできるようになり、世界はどんどん狭くなってきています。これによって世界中の国々との関わりも活発になり、国際社会の動向は無視できないほどグローバル化が進んでいます。このような状況のなか、中小企業や小規模事業者にとっても海外展開は無視できないものになっていくことが予想されます。
しかし、海外展開といっても、何をどうすればよいのかわからないという事業者の方も大勢みえます。そのような事業者の方へ中小企業庁が海外展開支援を行っています。
海外への事業展開を手厚くサポート
海外の情報を収集したり、海外展開の事業化に向けた調査やイメージを具体化するための計画策定をしたり、事業展開に向けたグローバル人材の確保や育成、販路の開拓、製品開発や試験販売など、海外事業を展開するに必要なステップに対する相談や支援があります。また、事業開始や事業拡大の資金調達、資金回収や訴訟などに対するリスクヘッジ、知的財産に関するサポート、現地子会社の人材の確保や育成など、事業計画から安定化に向けても相談に応じ、さまざまな支援があります。
また、特定の国や地域に特化した海外進出の支援もしています。進出先の国や地域に該当する場合は、補助金が活用できる場合があります。建設業や農林水産業などの分野に特化した支援施策もあるので、参入しようとしている分野が該当すれば申請することができます。
海外進出した後に、現地での経営環境の悪化等により展開先での事業再編が必要となった中小企業には、国内の専門家による経営診断および市場調査などを実施し、問題解決を支援します。
海外で事業をはじめる時は、まず相談してみよう
2016年は、中小企業等のグループが、地元の商工会や商工会議所、地域金融機関、民間支援機関、自治体などの地域支援機関と一体となってビジネス環境の整備や情報提供、資金調達などを行う「中小企業・小規模事業者海外展開戦略支援事業(地域ネットワーク活用海外事業展開支援事業)」が公募されました。この支援事業は、地域の支援ネットワークによるサポートを受けながら各地域の資源や産業等の特色を活かした海外展開を目指し、中小企業の国際競争力を強化して中小企業・小規模事業者の活性化を図ります。
ほかにも、海外市場に活路を見出そうとする中小企業・小規模事業者の海外展開に向けた戦略策定や、販路開拓に向けたF/S(実現可能性調査)支援、Webサイトの外国語化などを支援する「海外ビジネス戦略推進支援事業」や、海外における事業を再編するための「海外事業再編戦略推進支援事業」が公募されています。
海外進出を行う際には、一度、検討してみてはいかがでしょう。